大正8年12月、惣三は教育学・心理学研究のため、文部省から2年間の欧米留学を命じられました。その間、長男・正雄宛てに数多くの絵はがきを送っており、妻のトクに大事にとっておくよう伝えています。

 

現在まで大切に保管されてきた絵はがきの中から、その一部を紹介します。


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最終更新 2021/5/16

12月13日、横浜港を出港。

アメリカへ向かう「コレヤ丸」の中で、正雄宛てに最初のハガキを書いた。

(大正8年12月22日)


惣三を乗せた「コレヤ丸」は、ハワイを経由して31日にサンフランシスコに到着。

「これから父さんの世界見物が始まるのです」

(大正8年12月31日)


ロサンゼルスのワニ飼養所。

ほかにもゾウやライオンなど、様々な動物の絵葉書を送っている。

(大正9年1月5日)


惣三の洋行中、家族は静岡にいる惣三の両親のもとへ引っ越した。

慣れない土地で新しい学校に通う息子を「エライネエ」と励ましている。

惣三もまた、シカゴへと移動。ハガキは、シカゴのビジネス街。

(大正9年4月19日)


コーネル大学。

惣三は、「アメリカデ 一バン ケシキノ ヨイ ユウメイナ ダイガク デス」と紹介している。

(大正9年6月8日)


ニューヨークの博物館にて。

フラミンゴのことを「アカツル」を記している。

(大正9年6月17日)


ニューヨークの街をハドソン川から見た風景。

惣三がニューヨーク滞在中の大正9年7月、父が亡くなったことを知らされる。

父は闘病中、「アメリカへ決して知らせてはならぬ」と家族に伝えていた。

(大正9年6月19日)


ニューヨークの地下鉄の駅。このほかにも高架鉄道の絵ハガキも送っている。

いろんなものを見せてやりたいという、惣三の親心がうかがえる。

(大正9年6月30日)


ボストンにある記念塔。

惣三は塔に上ったようで、頂上付近に似顔絵が描かれている。

(大正9年8月26日)


ハーバード大学の図書館。

アメリカだけでなく、世界に名高い大学だと紹介している。

(大正9年9月29日)