子どもは自ら育つ――

自発性を大切にし、子ども達の中に眠る可能性を信じた倉橋惣三の教育が、今の時代にこそ求められている

倉橋惣物語

-上皇さまの教育係-

倉橋燿子・倉橋麻生 著

講談社より 好評発売中!

 

"日本のフレーベル"、"近代幼児教育の父"と呼ばれる倉橋惣三は、大正から昭和にかけて活躍した教育者。昭和3年からは昭和天皇、皇后陛下へのご進講が始まり、上皇陛下が皇太子でいらした幼少期に、教育係を務めた。

 

少年時代、運動が苦手で不器用なうえ、引っ込み思案だった惣三の心を開いてくれた、下町の子ども達。

導いてくれた恩師や、夢を語りあった生涯の友。

さまざまな出会いが、惣三という人間を作っていく。

 

学生時代から幼児教育に興味を持ち、やがて教育者となった惣三は、激動の時代にあっても変わらず「子どもの友達」であろうとした。

幼児教育の改革を行っていく一方で、息子との関係に悩む一人の親でもあった――

各書店にて発売中!

下記リンクボタンから購入できます。


倉橋惣三の生涯を、親族ならではの視点から描いた伝記小説『倉橋惣三物語』――。

この本をインスタグラムでも紹介してくださった元プロ野球選手の斎藤佑樹さんが、倉橋惣三の魅力を語ってくださいました。

 

斎藤佑樹氏が語る『倉橋惣三物語』

■僕にとって倉橋惣三は『ONE PIECE』のルフィ

 僕は保育園のときに、いろんなスポーツをやらせてもらったんです。その中に野球があって。それからずっと野球をやってきたんですよ。だから、幼児期にいろんな体験をさせてあげることの大切さを感じるとともに、その時期に子どもたちが野球に触れられる機会があるといいなと思ったのが、幼児教育に関心を持ったきっかけでした。そんなとき、『倉橋惣三物語』と出会ったんです。

 

 物語を読む中で、新しいことに果敢に挑戦していく惣三さんの姿が印象的でした。新しいことって、チャレンジしてみないとわからないことも多いし、怖くて足を踏み出せなかったりすることもある。ときには批判されることもある。だけど、その未知の領域を切り開いていく姿はかっこいいと思いますし、それは僕の好きな『ONE PIECE』というマンガの主人公、モンキー・D・ルフィみたいだなって。

 

■『倉橋惣三物語』には、すべての人が学ぶべき要素が詰まっている

 2021年10月にプロ野球選手を引退したんですけど、野球界をもっと良いものにするためには、野球界以外のことももっと知らないといけないなと思って。今、いろんな方にお会いして、知見を広げるべく勉強しているところです。

『倉橋惣三物語』は、幼児教育に携わる人だけでなく、ビジネスマンやスポーツ選手にとっても参考になる本だと思いました。そして、倉橋惣三の生きる姿勢は、子どもから大人まで、どの世代の人にとっても胸を打つし、学ぶべき要素がこの本に詰まっていると、僕は感じました。

 

 惣三さんには、自分が知りたいと思ったことを徹底的に学ぼうとする姿勢に感動しました。人生って、死ぬまで何かを学ぶことが必要だと思うし、惣三さんの貪欲に学び続ける姿勢に「僕ももっと頑張らないと」と思いました。また、教育ということに関しても、人に「教える」というよりは、自分の得てきたものを「共有する」「共感する」という惣三さんの態度にも、「僕もそうありたいな」と思いましたね。

 

■野球の未来にとっても「幼児教育」は大事なピース

 子どもの可能性は無限大だなと感じる出来事があって。親から「プロ野球選手になんてなれない」と言われていた子に、僕の同級生が「君は絶対にプロ野球選手になれる。だからそのつもりで練習しなさい」と言ったんです。「周りの大人たちはプロ野球選手になったことのない人たちなんだから」と。そうしたら、彼は大きくなってプロ野球選手になった。

 

 その話を聞いたときに、「あ、倉橋惣三さんが言っていることと同じだな」って思いました。今の大谷翔平選手を、当時の幼稚園や保育園の保育士さんが想像できたか――。そのように見ると、子どもたちに対する接し方も変わってくると思うし、1人ひとりに敬意を持つことの大切さを感じますよね。

 僕は、野球の未来をつくっていきたいと思っていますが、そのために「幼児教育」はすごく大事なピースだと思っています。

 

(2023年1月取材)

斎藤佑樹

1988年生まれ。群馬県出身。

早稲田実業学校高等部3年時に夏の甲子園で優勝、早稲田大学進学後も活躍。

2011年、北海道日本ハムファイターズ入団。2021年に現役引退し、株式会社斎藤佑樹を設立。

現在は「野球の未来づくり」をテーマに活動しながら、幅広い分野で活躍中。

 

 

『倉橋惣三物語』のご購入はコチラから出来ます。

4/9 朝日新聞土曜版「be」に掲載されました

4月9日(土)  朝日新聞別刷「be」中央見開きページ「はじまりを歩く」に

「倉橋惣三」と『倉橋惣三物語』が取り上げられました!

 

幼稚園の歴史とともに、倉橋惣三の歩みが詳しく掲載されています。

『倉橋惣三物語』も、著者の2人へのインタビューとともに紹介されています。

当会代表理事倉橋和雄、副代表理事の浜口先生のコメントもあります。

  

「be」の紙面は、定期購読者に配布されますが、

朝日新聞デジタル版の有料会員でも読むことが出来ます。

 

https://digital.asahi.com/articles/DA3S15259466.html?iref=pc_rensai_long_528_article

 

1/24  本TUBE公式チャンネルで著者インタビューが公開されました

日本最大級の著者インタビューサイト「本TUBE」の公式チャンネルにて、

『倉橋惣三物語』が取り上げられました。

 

著者のお二人が、じっくりインタビューに答えていますので、是非ご覧ください。

 

1/22東京新聞、1/23中日新聞 朝刊の「書く人」に掲載されました

『倉橋惣三物語』著者の倉橋燿子さん、倉橋麻生さんが倉橋惣三について語ったインタビュー記事が「書く人」欄に掲載されました。

 

こちらのWeb版からも、ご覧いただけます。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/155710?rct=kakuhito

 

12/1  講談社WEBメディア「コクリコ」に掲載されました

こども、子育て、本、読書にまつわる記事を配信しているWEBメディア

上皇さまの教育係が実践した「子供を幸せにする4つの視点」

書籍紹介サイト「BOOKウォッチ」トピックスで紹介されました

下記の画像をクリックいただくと、記事ページが開きます。

講談社 WEBマガジン「mi-mollet」で紹介されました

下記の画像をクリックいただくと、記事ページが開きます。

推薦コメント
日本の幼児教育界に絶大な影響力を持つ倉橋惣三という人物に関心を持ち、倉橋研究の隅っこを手探りしている私にとって、「小説・倉橋」は夢であり、草稿を手にしたときは見てはいけないものを覗き見るような畏れに近い感覚があった。
これぞ知りたいと思っていた倉橋少年、父親倉橋の横顔を垣間見たようで、今も夢見心地である。この本に出会えたことに感謝している。
父から子へ孫へと語り継がれた大切な記憶が一つの物語になりました。
『倉橋惣三物語』は、公に残された資料だけでは知ることができない、痛みや温かさを伴った暮らしの記憶です。
この本を読み、人間倉橋惣三と出会うことで、保育界に新しい地平が見えてくるように思います。大事にゆっくり読み進めていきたいと思います。
試し読み

『倉橋惣三物語-上皇さまの教育係』は、講談社のWEBサイトで試し読みが出来ます。

 ★プロローグと第1章の途中まで読めますので、ぜひご覧ください。

 


あらすじ

「自ら育つものを育たせようとする心、それが育ての心である。

世にこんな楽しい心があろうか。それは明るい世界である。温かい世界である。

育つものと育てるものとが、互いの結びつきに於て相楽しんでいる心である。」(倉橋惣三『育ての心』より)

 

明治15年12月28日

のちに”日本のフレーベル” ”近代幼児教育の父”と呼ばれることとなる一人の男の子が、静岡に誕生した。

大正から昭和にかけて活躍した日本の児童心理学者であり、現在の上皇陛下の幼少期に教育係を務めた教育者・倉橋惣三である。

 

引っ込み思案で、カメだの殿様ガエルだのとからかわれた惣三は、小学生の時に上京し、浅草の子どもたちと触れ合いながら、子どもに興味を抱いていく。

 

尋常中学校時代には雑誌『児童研究』を定期購読。

第一高等学校時代には、日本初の幼稚園「東京女子高等師範学校附属幼稚園(現・お茶の水女子大学附属幼稚園)」に足繁く通いながら、子どもたちと遊んだ。

 

東京帝国大学卒業後、嘱託講師や教師を経て、お茶の水幼稚園主事(園長)に就任。日本の堅苦しかった保育や幼児教育を改革していった。

そして、惣三の代名詞ともなった「誘導保育」と呼ばれる保育方針を打ち立てる。

それは、子どもが持つ「自らの内に育つ力」を大切にし、子どもが自発的に自由に遊ぶ中で「自己充実」を目指すという教育方針。周囲の大人が教え導くのは、その自己充実のために刺激を与え、環境を構築すること――。

 

同時に、惣三は常に「子どもの友達」であろうとし、息子との関係に悩む一人の親でもあった。

 

近代幼児教育の父と呼ばれた男は、どのような眼差しで子どもたちと向き合い、父親として何に悩んだのか――。

 

現在のコロナ禍を思わせるスペイン風邪の流行、関東大震災や第二次世界大戦の敗戦。

激動の時代を生きた倉橋惣三の生涯を、遺された日記をはじめとする貴重な資料をもとに、史実に基づいて描く感動の物語。

 

ここに、研究書では知ることのできない人間・倉橋惣三の素顔が語られる。

 

 

著者紹介

倉橋燿子(Yoko Kurahashi)

広島県生まれ。上智大学文学部卒業。出版社勤務、フリー編集者、コピーライターを経て、作家デビュー。講談社『風を道しるべに……』等で大人気を博した。その後、児童読み物に重心を移す。

主な作品に、『いちご』『青い天使』『パセリ伝説』『生きているだけでいい! 馬が教えてくれたこと』『夜カフェ』シリーズ(以上、すべて講談社青い鳥文庫)、『風の天使』(ポプラ社)などがある。

倉橋麻生(Mao Kurahashi)

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、上智大学博士前期課程修了。卒業後、宮内庁に勤務。事務官として皇室業務にあたる。現在は、企業のESG/SDGs調査の仕事に携わっている。

倉橋燿子の長女であり、惣三のひ孫にあたる。


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